一般的に「丸の内」と言ったら,東京の丸の内(東京駅の西側エリア)を指しますが,名古屋市にも丸の内という場所があります。JR名古屋駅からは,地下鉄で2駅のところです。
「丸の内」という地名は,全国に多数あるようで,その地名の由来はお城から来ています。全国に,大小多くのお城が存在していた日本で,同じ地名が広がっているのも納得です。
お城の塀や石垣で囲まれた城郭のことを「本丸」とか「二の丸」といいますが,その内側を差して,「丸の内」と呼ぶそうです。つまり,城下町の中でも中心的な場所で,とても重要な場所といえます。ちなみに名古屋市には,丸の内周辺に,本丸,二の丸,三の丸という地名もあります。
そんな大切な場所だったところですので,今でも,丸の内と付くところはその地の中心的なところばかりです。名古屋市の場合,丸の内は,名古屋城が近いのはもちろんですが,裁判所や警察本部があります。日本銀行名古屋支店もここにあります。その関係で,金融機関や大手企業等も多く集まっています。
名古屋以外の方が観光をするのには向かないかもしれませんが,実際に名古屋城が栄えていた時代に思いを馳せて,地名からいろいろ想像するのもおもしろいかもしれません。