はじめに

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会社員の確定申告

弁護士というと,法律についてはどんなことにも詳しい専門家,といったイメージがありますね。

そして,法律という難しい分野で成功を収めていることから,それ以外のさまざまなことにも詳しく,世の中の流れに精通していて,生活するうえで困らされるようなことはあまりない,と思っている人も少なくないようです。
しかし,弁護士になったからといって,もちろん世の中のすべてのことに詳しいわけでもなければ,日常生活で困ったり悩んだりすることもあります。
たとえば,納税者の多くにとって面倒だったり,大変なものというイメージがある「確定申告」。
確定申告は,弁護士にとっても大変なものと一般的に考えられています。
名古屋や名古屋の近辺で電車に乗っていると,弁護士事務所の広告を見かける機会も多いです。また名古屋の市バスでもそんな広告ばかりです。そういった広告を見て弁護士に相談をしに行く人もたくさんいるかと思いますが,相談される側である弁護士もまた,日々悩むようなこともあるのです。
ところでこの確定申告ですが,確定申告をするべき人というとフリーランスで仕事をしている人や自営業の人,芸能人など,といった印象があるのではないでしょうか。
会社に勤めているサラリーマンの人は,自分には確定申告は無縁だと考えているかもしれません。
しかし,会社勤めの人の場合であっても,確定申告が必要になってくることもよくあります。
たとえば,年収が2000万円を越えた方や,本業のほかに副業を持っている方など確定申告が必要です。