会社勤めをしていて最近独立した人,自営業で商売をしている人などは,確定申告の際にわからないことが多く,ついつい確定申告自体が後回しになってしまうということもあるかと思います。
一般的な職業の人たちのみならず,法律の専門家であり,人々に頼られる存在でもある士業の方ですら,確定申告のときには何かと悩むことがあるものです。
一度しっかりと確定申告に関する知識を身に付けられれば一生役に立ちますが,そうでなければこれからも毎年確定申告に悩み,よくわからないまま提出することになってしまうかもしれません。
それを打開するために,まずは確定申告に関わりの深い「控除」について知っておきましょう。
控除の対象となるお金の使い方にはいくつかの種類があるのですが,とりわけ普段からよく通院しているという方,最近大きな病気やけがをして医者にかかることが多かった,という人は「医療費控除」をぜひ使ってください。
医療費控除は,本人だけではなく,その人と一緒に暮らしている夫や妻・子どもなどの家族にも適用される控除です。
病院で治療を受ける際には,たいてい保険が適用されますが,保険のきかない治療の場合や,もともと保険適用外とされている漢方の専門店で購入した薬などにも,控除自体は適用されることとなります。
保険がきかないからといって控除の対象にもならないと早計に判断せず,領収書などをこまめに取っておくのがよいでしょう。